Sharks in Hyakuri

 2004年、秋。今年も百里ヶ原にサメの群が出現しました! 正体はもちろん、百里基地に配備された偵察航空隊501飛行隊のRF-4E/EJ偵察機。同隊では航空自衛隊50周年の記念塗装機にも大きくシャークマウスを描いてきましたが、航空祭に向けてノーマルRF-4E/EJにもシャークマウスを描きました。その数総勢10機!!しかも今年はインテイクベーンにそれぞれ漢字1文字を描き、個体識別も容易になりました。記念塗装機901号機のインテイクベーンに描かれた「忍」の文字も、このための布石だったのか・・・、とすら思えてきます。8月の横田FSDに展開していた同隊の隊員さんが持っていた試作パッチには、すでにシャークマウスを描いたRF-4E/RF-4EJがデザインされていましたから、きっと早い時期から構想を練っていたんでしょうね。結果としては、2004年百里基地航空祭は雨のため戦術偵察デモを含むほとんどの展示飛行がキャンセルになってしまい、百里の空をサメの群が乱舞する光景は幻となってしまいました。それでも、航空祭後もこのサメたちは長く生き残り、11月の演習を経て年末頃まで元気に全国の空を飛び回っていたようですので、目にした方も多かったのではないでしょうか?

 ここではたくさんのサメを描いて下さった501飛行隊の皆さんに敬意を表し、2004年のサメ・ファントム達をギャラリーに集めてみました。実際に見られた人もそうでなかった人も、楽しんでいただけましたら幸いです。最後になりますが、素晴らしい記念塗装機だけでなく、たくさんのサメ・ファントムを用意して下さった501飛行隊の皆さんに御礼申し上げます、ありがとうございました。

*ナイショ話*
 実は鮫口を描いたRF、全部で12機いたんだそうです。幻の12機目はRF-4EJ/07-6433号機。他の機体に先立って鮫口を描いたのだけれど、わずか1回のフライトの後、機体の不具合によりDOCK入りになってしまい、航空祭には間に合わなかったんだそうです(T_T)。インテイクの漢字は航空祭直前に描き込まれたそうなので、この機体のインテイクに文字は入っていません。幻の433号機、皆さんは見ることができましたか?(^^)

47-6901 Blue Phantom "忍" 50th Anniversary
  

  
47-6902 "仁"
  
47-6904 "烈"
 こ、この子だけ写真が1枚しかなかった・・・。ゴメンね(汗)
47-6905 "義"
  
47-6909 "智"
  
47-6347 "信"
  
57-6371 "孝"
  
57-6373 "忠"
  
57-6376 "礼"
  
77-6397 "勇"
  
77-6403 "優"